始めに
GA4（Googleアナリティクス）をWebサイトやスマホアプリに導入することで、ユーザーの行動分析をすることができます。
GA4では探索やレポート機能が提供されており、これらを利用することで、イベントの集計やインサイトの発見をすることができます。
そんな中で、以下のような悩みに直面するかもしれません。
- 特定の行動をしたユーザーを分析したい
- 外部サービスやWebサービスのデータと突合して分析したい
ほとんどのことはGA4内でできるものの、かゆいところに届かないことがあると思います。
そんなときに、GA4のデータをBigQueryというGoogleが提供しているサービスに連携することで、これらの悩みが解決できるかもしれません。
参考：BigQuery | AI データ プラットフォーム | レイクハウス | EDW | Google Cloud
また、今回の記事ではBigQueryをすでに利用している方を対象としています。
BigQueryとは
BigQueryとは、GCP（Google Cloud Platform）と呼ばれるサービスの一つで、サーバー管理が不要でビッグデータを扱うことができるデータベースです。
料金は従量課金制で、ストレージ料金やクエリ料金があります。
毎月無料枠があるので、越えない限りは無料で利用し続けられます。
- ストレージ料金：データベースに保存するための料金
- 無料枠：毎月10 GiBまで
- クエリ料金：データベースからデータを引っ張ってくるための料金
- 無料枠：毎月1 TiBまで
導入方法
GA4にてポチポチ
- GA4 管理 > サービス間のリンク設定 > BigQueryのリンクをクリック
- リンク作成からどのプロジェクトのBigQueryにエクスポートさせたいのかを選択
- 注意：エクスポートさせたいプロジェクト先が見つからない場合、GA4にログインしているアカウントがプロジェクトへのアクセス権限を持っているかを確認してください。
- 参考：[GA4] BigQuery Export のセットアップ
- エクスポートタイプは「毎日」を選択してください
- Tips：1日あたり100万イベントまで無料でエクスポートできます。100万イベントを超える場合は、有料の「ストリーミング」を選択するか、有料版GA4へ切り替える必要があります。100万イベントを少し超えているが無料のまま使いたい、という方は取得するイベントを絞り込むなど対応が必要です。
以上の設定で、BigQueryにイベントがエクスポートされるようになります。
最後に
GA4からBigQueryにイベントをエクスポートする方法を紹介しました。簡単に設定ができるのはとても導入するハードルを下げてくれますね！
サイトの規模によっては、イベント数が100万を超えている場合があると思います。まずは、GA4の探索機能で1日あたりのイベント数を確認し、エクスポートする方針を検討していきましょう。