生成AIチャレンジ:3日目 – n8nでワークフローを作ってみよう!①

生成AIチャレンジ3日目は、
「n8n(エヌエイトエヌ)でワークフローを作ってみよう!」 というテーマで進めていきます。

ただ、全てを1つの記事でまとめると量が多くなってしまうので、
そこでこの記事では、

  • 今回:n8nの紹介&Dockerで環境構築
  • 次回:実際に簡単なワークフローを1本作ってみる

という 2日構成 に分けて、進めていきます。


n8nってどんなツール?

n8n は、オープンソースのワークフロー自動化ツールです。
ざっくり言うと、

  • いろいろなサービスやアプリをつなげて
  • 「Aが来たらBする、そのあとCする」といった処理を
  • 画面上でノードをつなげながら組み立てられる

そんなツールです。

さらに、

  • 自分でサーバーやローカルに立てて使える
  • AI(LLM)連携のノードも用意されている

といった特徴があるので、

「ちょっとしたAIエージェントっぽい自動化を、自分の環境で動かしてみたい」

という人と、とても相性が良いツールです。


n8nの料金まわりはどんな感じ?

「お金いくらかかるの?」は、最初に気になるポイントだと思うので整理しておきます。
(※金額は 2025年末時点の情報です。最新の料金は公式サイトをご確認ください)

自分でホストする場合(セルフホスト)

n8nの Community Edition 自体は無料 で利用できます。

ライセンスは「フェアコード(Sustainable Use License)」で、
社内利用などの範囲なら商用利用もOK、というスタンスです。

かかる費用は サーバーやVPSの料金だけ です。

小さめのワークロードなら、海外VPSなどを使って
月5〜10ドル前後 から動かしている事例が多い印象です。

n8n Cloud(公式のクラウド版)

サーバー管理を全部お任せしたい場合は、
公式の n8n Cloud というマネージドサービスがあります。

おおまかな特徴はこんな感じです:

  • 料金は 「ユーザー数」ではなく「ワークフローの実行回数(executions)」ベース
  • 小さいプランは
    • 月あたり約2,500回実行で 20ユーロ前後(Starter)
    • 1万回実行で 50ユーロ前後(Pro) など
  • ユーザー数は「無制限」のため、チーム開発にはもってこい

個人でガッツリ自動化しまくるならセルフホスト、
「サーバー管理したくない・落としたくない」なら n8n Cloud、
という切り分けが多い印象です。

今回の記事は ローカルで試すお試し編 なので、
ひとまず「最初は無料で触ってみて、気に入ったら本番環境を考える」が良いでしょう。


どんなのが作れるの?

難しい話は置いておいて、何ができるのかを紹介します。

  • 毎朝、ニュース記事のRSSを取得 → 要約 → Slackに投稿
  • フォームから送られた内容を、AIで軽く整形してからスプレッドシートに保存
  • X(旧Twitter)のメンションを取得 → AIで感情をざっくり分類 → 重要そうなものだけ通知

具体的な例があると、イメージしやすいですね…!


Dockerで環境構築

以下の公式ページを参考に環境構築していきます。

参考:n8nio/n8n – Docker Image

事前準備

今回はDockerを利用して、n8nを試していきます。
n8nはセルフホストすることで無料で利用できるので、Dockerを利用すれば、無料でn8nが使えるわけです。

そのため、今回のチャレンジでは、

  • Docker コマンドがインストールされている
  • Docker Desktop がインストールされている

という前提で進めます。

まだインストールしていない場合は、先に入れておきましょう。

n8nのイメージを取得する

まずは、n8nのコンテナイメージをローカルに持ってきます。
ターミナルで、次のコマンドを実行します。

docker pull n8nio/n8n

Docker Desktop からコンテナを起動する

イメージがダウンロードできたら、次は Docker Desktop 側の操作です。

  1. Docker Desktop を開く
  2. 「Images」タブを開く
  3. さきほど pull した n8nio/n8n を探す
  4. その行にある「Run」ボタンをクリックする
  5. オプション設定を入力して「Run」ボタンをクリックする

4の「Run」ボタンをクリックすると、以下のような画面が出てきます。

  • Container Name:コンテナの名前(n8n_testなどn8nのコンテナであることがわかる名前が良いでしょう)
  • Ports:ポート番号(「5678」を入力してください)
  • Host Path:ホストパス(データの保存先で、3点リーダーから保存先フォルダを選択してください)
  • Container Path:コンテナパス(「/home/node/.n8n」を入力してください)

設定を済ませて「Run」を押すと、
コンテナが立ち上がり、数十秒ほどで起動してくれます。

ブラウザから n8n にアクセスする

Docker Desktop の「Container / Apps」タブから、コンテナの状態が「Running」になったのを確認してください。

起動が確認できたら、「OPEN IN BROWSER」からブラウザを開いてください。
見つからなかったら、以下のURLにアクセスしてみてください。

http://localhost:5678

うまくいっていれば、n8nのアカウント作成の画面が表示されます。
(この画面スクショするの忘れてました!すみません、、、)

ここまで来れば、今日の目標は達成です!
次回からは、このキャンバス上でノードをポンポン置いて、
実際に「AIを使ったちょっと便利なワークフロー」を一緒に作っていきます。


まとめ

3日目では、

  • n8nがどんな自動化ツールなのか
  • セルフホストならソフトウェア自体は無料クラウド版は実行回数ベースの有料プランという料金イメージ
  • Docker で n8n を立ち上げる流れ

を確認しました。

4日目では、
実際にノードをつなげながらワークフローを完成させていきます。

お楽しみに〜